2012年5月21日月曜日

非労働者と労働者

先日、あるイベントでちょっと気になる意見を耳にして、考えさせられた。

「労働を放棄して働かないでいるのは甘えであって、働きたいのに働けないのとは違うと思います。」

本当にそうであろうか?

弊職にとってはどちらも「甘え」であって、両者に差はないと考えている。
むしろ、「働かない」という意思表示をしている方が甘えていないとさえ感じる。

働く場がないから働けないということの方が甘えのような気がする。
働く場所を自分達で作り出すことが出来ないから働かない訳で、最初からリスクテイクする気はないという訳だ。

働かないと決めて無収入というリスクをテイクしている方がいいような気がする。

昨今の情勢では「働きたくても働く場所がない」という声はよく聞く意見である。

しかし、よくヒアリングしてみると「自分はリスクテイクしないけど労働環境は提供して欲しい」と声高に言われている気がする。

経営者として感じるのは、税制の不可思議な所と、社会保障制度の理不尽さである。

健康保険にせよ年金制度にせよ、きちんと機能しているとは思えない。企業負担が大きすぎるのである。
さらに「仕事が自分に合わないからやめる」なんて話はザラにある。

ざっくりで申し訳ないのですが、一人雇用して、社会保障制度をきちんとやれば手取り20万円の人を雇用するには企業側は60万円位かかる。

中小企業の小さい方の企業にとっては非常に大きい負担である。さらに今時、求人なんかしたら平気で2~300人の人がやってくる。

これだけで小さな企業には負担が大きい。
正直、面接だってヤル気が失せる。

大企業の人事担当の方は本当に尊敬する。
弊職には絶対できない。


就活生の就職率もよく話題になるが、ほとんどが大企業志向で日本の企業のたった数パーセントの所にみんなが一斉に行くわけだから就職できないのも当たり前だと感じる。

弊職は、最初から成功している企業に行っても人間的な成長はあまり出来ないと思っている。
むしろリスクの方が高いだろうとさえ感じる。

小さい企業に就職して、自分の可能性にかけてみた方が人生としては面白いと感じるのだが、いかがだろうか?

労働の対価はお金だけな人はパソコンの前で株式投資やFXでもやっていたほうがいいと思う。
源泉はパチンコか競馬で一回勝てば十分だ(笑)

勝ち方を知らない人は教えますよ(笑)

今、働いている人も働いていない人も、今一度、自身の労働について検証してみては?と思う。


弊社は3期連続の赤字経営の零細企業である。
しかし、海外の投資家からは高い評価を得られる。

「素晴らしいリスクヘッジだ」と。

スキームを説明した時に「昨今の世界情勢を考えたら最高にディフェンシブ。まるでバルサのようだ。」さえ言われたことがある。

弊社の銀行からの借入は現時点で5万円しかない。

弊職は銀行から評価を得ることよりも投資家から評価されることを選んだ。
つまりリスクテイクしたわけだ。

その代わり、しっかりしたビジネスモデルに対しては、すぐに投資してもらえる。
銀行より早くだ。

日本の護送船団方式でやってきた銀行には、すでに国際競争力なんてない。
強い円に支えられているだけだ。逆に円安になったら総崩れになるのではないだろうかと不安になる。


起業家はリスクテイクしているのだから、労働者もリスクテイクした方がドラマティックで素晴らしい人生になると思う。

それには企業するしかないのもまた事実なのですけどね。


何かのヒントになれば幸いです。
今日も最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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