2012年3月24日土曜日

今こそ危機管理を!

今日は危機管理のお話です。

先般の東日本大震災における災害対応ですが、残念ながら酷いものでした。
特に福島原発の事故については皆様御存知の通りです。

「想定外だった」   「未曾有の災害だった」


震災直後によく聞かれた言葉です。

では、果たして本当にそうだったのでしょうか?


プロジェクトのマネジメントにはふたつの危機管理の定義があります。


  1. リスクマネジメント(Risk management)
  2. クライシスマネジメント(Crisis management)
このふたつです。

簡単に言ってしまうと1.は「想定内の危機」で2.は「想定外の危機」です。



具体的によくあげられる例を見てみましょう。
それはです。

このふたつの定義に当てはめて考えてみましょう。

皆さん出かける時にかばんに折り畳みの傘を入れていらっしゃるでしょうか?

雨が降るかもしれない(想定内)から傘を持っていくのですよね?
傘を持っていなかったら駅の売店やコンビニ等で買うしかありません。
もしくは濡れるだけ(想定外)です。


よく災害は進化すると言われます。

これは当たり前のことですよね?
リスクヘッジするためには過去の事例を元にリスクマネジメントするわけですから。

先日、首都圏直下地震の規模が今までの想定より上の可能性があると気象庁が発表しましたね。

つまり、今後は2.の領域だったものを1.の領域に広げて考えなければいけません。




では、経営者はどこまでの領域をマネジメントすればいいのでしょうか?

  • ビジネスのストップ?
  • 従業員の安否?
  • 社内資産(設備)の管理?
  • 決済のストップ?
考え出したら、きりがありませんね?


弊職も3.11以降、よく聞かれるのですが、こう答えるようにしています。


「それは社長の命です」

司令塔はあくまで社長なのですから、社長が死んでは責任が取れません。
まあ、社長自身に事業規模に対する保険がかかっているから大丈夫という考え方もありますが。

例えば、医師や弁護士などはそうですよね?

どうもなぜか最近、事が起こるといなくなってしまう経営者が多い気がします。
実に残念です。


弊職は3.11以降、ご経営者様や重要なステークホルダーとお打ち合わせさせていただく際、こちらに場所の決定権がある場合、弊社独自の基準を設けています。

それは「ヘリポートのある場所」です。

弊社の大事なお客様、特にご経営者様には死なれては困ります。
コンサルティングをさせていただいているならなおさらです。

弊職は事前に都内のヘリポートのある場所を調べてあります。
これは弊社の機密(なんていうと大げさですが)なので具体的な場所はここには書きませんが、事前にそういった事を決めています。

都内なら地震発生5分以内にヘリをチャーターして脱出します。
インターネットは元々軍事技術です。
災害時において有効に活用しなければならない技術なのです。

偶然にも弊職は3.11震災時、自宅に居たため、15:00には家族全員揃うことが出来ました。

15:00以降、都内のヘリをモニタリングしていましたが、ほぼすべてが被災地へ向かうヘリでした。



さて、福島第一原発の事故は進行中です。
特に4号機は倒壊の恐れがあると言われています。

早ければ2時間で都内は放射線があふれる世界になります。

どうか、ご経営者様におかれましてはリスクマネジメントの領域を広げる視野をお持ちいただければと思います。

えっ?すげー金持ってんなーって思われましたか?
弊職も一応社長なのでプラチナカード程度は持っています。

死んだらお金も使えないじゃないですか。
あとでいくら請求されても弊職が破産すればいいだけです(笑)
死んでから破産するのはちょっと難しいですからね。

ご参考になれば幸いです。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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