現政権代表が「政治生命・命をかけて増税する!だってビートルズなのだーw」と声高におっしゃっているので、我々中小企業経営者はそれに備えなければいけません。
まず、消費税増税によって、過去何が起きたのかを知る必要があります。
このグラフを見ると一目瞭然。消費税を上げると政府に入る財源は減少し、国の借金は増えていきます。
では、中小企業経営者にとっては、何が問題なのでしょうか?
弊職は金融機関の右肩上がりモデルの後遺症が原因だと思量しております。
せっかくですから、現実に弊職が遭遇したケースをご紹介します。
A社:食品製造販売業ご経営者様のケース
社長の想い
弊社の製造する食品はユニークで、年々売り上げも微増ながら上昇を続けている。
ここで設備投資して、さらなる売上(数で勝負)を作りたい!
早速、社長は金融機関へ相談に行きました。
いつもの書類は必須ですよね?
- 過去3期分の決算書
- 定款
- 全部事項証明書
- 事業計画書(中期経営計画書)
おそらく、こんな感じでしょう。
そして金額はともかく、社長は、めでたく融資を受けられました。
社長はモチベーションも高く、組織のリーダーとしてもスキルの高い人物です。
売上目標を掲げ、1年間、売上の向上に努めました。
そして、売上目標を上回る成果を作り出したのです!
素晴らしいご経営者様です。
すぐに社長は中期経営計画の推移を金融機関に報告に行きました。
金融機関の担当者も喜んで「今後も頑張って売上を上げてください!」と激励しました。
意気揚々で会社に戻ると総務を任せている社員が暗い顔をしています。
社長「どうしたんだ?顔色がよくないぞ?なんか問題があったらすぐ相談してくれ!」
社員「はい、でも社長があまりにゴキゲンでいらしたので報告が遅れました。2ヶ月後に我社の資金はショートします。」
社長「なんだとっ!おいおい、そんな事ありえないじゃないか!我社は前年度比売上が130%だぞ!そんなバカな!」
社員「はい、そうなんですが、売上が上がった分の消費税を払うと我社は赤字に転落です」
社長「。。。」
社長は思いつきました。
「そういえば融資してくれた金融機関の担当者は頑張ってくださいって言ってたなー。早速融資の相談に行ってみよう!」
さて、金融機関は税金を払う財源として融資をしてくれるでしょうか?
答えはNOです。
出来ません。
正確に言うと納税の為だけの融資は出来ません。
ですから、経営者はあらゆる方法を考え、自分の土地や建物を担保に融資を受けて、納税したりしています。
ご紹介させていただいた例は少々極端な例ですが、これは現実に起きていることです。
その社長はこうおっしゃっておりました。
「私は、先代から事業を受け継ぎ、がむしゃらに走ってきた。売上を前年度比より上げろ!それが皆の幸せになる!そう指示してきました。だから資金繰りもなんとかしながら頑張ってきた。それでも金融機関は売上が下がったら融資してくれない。私はどこまで頑張ればいいんでしょうか?死ぬまで頑張らないといけないんでしょうか?」
今だから言えますが弊職、言葉につまりました。弊職に出来るのは社長の話を延々と聞いて差し上げることだけでした。
それでも、最後には「話を聞いてくれる人がいてスッキリしたよ」とおっしゃっていただきましたが。
弊職は税金の専門家でも会計の専門家でもありません。
ですが今回申し上げたいのは、先に上げたような例があります。(少々極端な例ではありますが)
是非、専門家に今からご相談されることを望みます。
弊職は別にだから脱税しましょうなんてことを言ってる訳ではありません。
今ある売上がどうなるか見通しのつかない今こそ、現状の財務状況を経営者がモニタリングし、あらゆる危機に対応出来るようにしておきたいものです。(って自分に言ってますけどw)
何かのヒントになれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
大事な事なので追伸
現在、各金融機関、信用保証協会、自治体などでセーフティーネットなどの融資を行なっております。
今は困っていなくても、会社の現状を知るためにも、是非一度はご相談される事をオススメいたします。
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