2012年4月12日木曜日

市場調査の果てに

今日は毎日感じている不思議な事を書いていこうと思います。

早速写真をご参照ください。



これ、我が家の洗濯機です。
一応、メーカーは隠しました。

おそらく、弊職の使い方が合っていないだけだと思うのですが、この洗濯機を買い換えることこそが毎日頑張るモチベーションにつながっていたりします。

さて、この洗濯機、洗濯から乾燥までを一気にこなしてくれる優れ物です。

でも、全くもって使いこなせません。


ちょっと単純に考えてみましょう。

洗濯乾燥機に必要な機能は以下のはずです。



  1. 洗濯
  2. すすぎ
  3. 脱水
  4. 乾燥


この機能をコントロールするために付いているボタンは12個(on,offを入れると14個)もあります。

4種類の作業をこなすためのコントロールスイッチが12個。単純に割り算で考えると1つの機能をコントロールするために3個のボタンがついています。


これって、すごく無駄だと思うんです。

弊職は、未だに使えません。


これは推測ですが、この洗濯機を設計した方はマーケティングの導きだした必要な機能をすべて網羅したものを作ったのだと思うんです。

  • お客様アンケート
  • 詳細な市場調査
  • あったらいい機能の深堀調査

おそらく、お客様であるユーザーの意見を取り入れて他社との差別化をはかるべく設計されたのでしょう。
調査にはものすごい金額がかけられたであろうことは簡単に想像できます。

しかし、洗濯乾燥機に必要な機能は上記の4つだけです。

電源ボタンを入れたとしても、ボタンの数は5つでいいのではないかと思ってしまいます。


日本メーカーは苦境を強いられているのは、こういう単純な事なのではないかと思ってしまいます。

お客様は神様ではありません。
今時、そんな事言ってると神様に怒られそうです。


常識を疑ってこそ新たな価値が生まれます。



違う例をご紹介しましょう。

有名なペット飼育ゲームのはしり  た○ごっち。

当時のゲームメーカーはポーズ(一時停止)ボタンの実装は基本と考えていました。
ですので、商品企画時に当然のようにポーズボタンをつけるようにマーケティングから指示が出されました。

これに待ったをかけたのがゲーム開発者です。

「ペットを飼育する楽しみを提供するゲームにポーズボタンは不要。なぜならペットは待ってくれるものではないから」と半ば無理矢理ポーズボタンを付けずに販売を強行したと伺っています。


おそらく、ポーズボタンがついていたら、このゲームは全く売れなかったでしょう。


お客様の言いなりに物やサービスを作っていては商品は売れません。
いや、売れますけど絶対にお客様が支払った金額<価値には成り得ません。

成功限界点はお客様が支払った金額=価値でしょう。

実はこれでは絶対に商品価値は生まれません。


日本メーカーには是非とも頑張って欲しい物です。


実は今週末に弊職は2社のマーケティングリサーチにユーザーとして参加します。
この2社が出してくる新商品に期待しています。
本物を作る人がいるかいないかがわかります。


弊職はとても楽しみにしています。


今回も何かのヒントになれば幸いです。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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